Education安心安全の教育制度
笑顔で「私、失敗いたしませんので」と言えるように。
人間である以上、失敗はつきものです。どんなに注意をしていても、完璧にこなすことは至難の業です。大事なことはミスを隠したりごまかしたりすることではなく、互いに失敗体験を共有しその原因を調べて対策を立てることです。刈急運輸では「失敗から学ぶ」姿勢のもと、どういう手順で作業をすればリスクを回避できるか、長年にわたって学習し、これを皆で共有するしくみを構築しています。
Theory01会社が正しいやり方をお示しします。
刈急運輸での仕事は、フォークリフトでの荷積と荷下ろし、トラックやトレーラーによる輸送の大きく分けて二つに分類されます。当社がモットーとする「きちんと運ぶ」とは、この二つの仕事において、「交通違反をしない」「交通事故を起こさない」「時間に遅れない・遅れるなら連絡する」「荷物を壊さない」という基本動作を身に付けることに他なりません。一般にミスを起こす場合、正しいやり方を知らない(我流)か、知っていても技術・技能が足りていないか(未熟)、うっかりミスする(注意不足)かのいずれかですので、そうならないためには、お手本を示し、これを身に付けていただき、ヒューマンエラーを防ぐための工夫をすることです。大事なことは人任せにしないことで、会社が責任を持って一定のルールを示し、これを全員が遵守していくこと。この考え方が刈急運輸のベースとなります。
実地訓練(荷姿のチェック方法) 実地訓練(三輪フォークリフトの操舵方法)
Theory02「リスクを最小化する手順」を研究しています。
刈急運輸では、これまでの経験を糧に、どうしたらリスクを最小化できるかを研究しています。既にその成果は「作業手順」としてルール化されていますが、毎月開催する「安全衛生委員会」では発生した僅かなインシデントも検証。必要とあれば現地で再現実験を行うなどして、その原因をつぶさに解析し、必要となれば作業手順を改定、追加しています。こうして定められた「作業手順」は、新人の導入研修において伝授されるほか、毎月実施する勉強会で全乗務員にフィードバックしています。
毎月の勉強会の様子 再現ビデオで労働災害を防止する方法を検討(安全衛生委員会)
Theory03160時間の教育プログラムを用意しています。
新入社員には、安全に運輸に関わる導入研修を約1ヶ月、延べ160時間をかけて実施しています。具体的には、トラック運転技術に40時間、フォークリフト操作技術に40時間、座学に80時間、延べ160時間(約1ヶ月)のプログラムです。この中には自身の動きを収録したビデオを自己評価の上、指導者を交えて、自身の癖やレベルを認識するアプローチもあります。こうして、誰もがリスクを最小化できる術を会得し、プロのトランスポーターとしてデビューしていきます。指導員を兼ねる運行管理者は、日々の健康状態をチェックするだけでなく、乗務員個々に応じた声かけや指導・アドバイスを行い、時にメンタル面のサポートも行っていきます。決して乗務員任せにしない、会社一丸となって「きちんと運ぶ」を実現していく、それが刈急運輸のismです。
フォークリフト運転教習の様子(ビデオ撮影中) ドライブシミュレーターでさまざまな危険状況を体験
撮影された自身の操舵状況をセルフチェック中 指導者との面談の様子
Theory04安全と安心を、未来へ、「きちんと運ぶ」。
トラックやトレーラーは、その大きさから一歩間違えば凶器となりますし、排ガス面でも環境負荷が高いとされています。持続可能な社会の実現が世界的なテーマとなる中、当社ではISO14001を取得し、「環境委員会」が先導する形で、ガイドラインに沿った環境負荷低減の取り組みを行っています。ゴミ分別や節電、本社外構や外周のゴミ拾いはもとより、トラックやトレーラーの外観美化を励行し、乗務員ごとの燃料消費率のランキングを示すなど、環境に優しい業務を通じて、一人ひとりが環境に対する意識を高く持てるよう啓発活動を行っています。毎日、人々が笑顔で過ごせる社会の実現向けて、安全と安心を、未来へ、「きちんと運ぶ」。これもまた刈急運輸のミッションです。
愛車を入念にワックスがけする乗務員 環境委員会の様子